高齢者にとっても美容を楽しむ事は生活を維持向上する

化粧をする事で周りから綺麗だねと言われる
化粧には見た目を綺麗にするだけでなくて、気持ちを明るくするなどの精神的にも良い影響を与える効果があり、この効果を利用したのが化粧療法というものです。
高齢者が長期的な化粧療法を行った効果として、自信や幸福感が高まってうつ感情や不安な感情が軽減されたということが分かっています。
その結果、周りの方との関わりも活発になって、心の健康が保たれるという良い循環が生まれます。
また美容による身体的効果は、化粧を行うという細かな動作により、加齢によって低下していた身体機能も維持や回復することが可能です。
化粧療法については、高齢者自身が化粧を行うことにより、身体的効果の面において効果があると共に、リラックス効果や精神的な健康維持のためにも、自ら化粧を行う方がより効果があるとされています。
高齢者が安心して住み慣れた地域で暮らせる
平成30年版の高齢社会白書によると、2065年には日本の人口のうち約2.6人に1人が高齢者になると予想されているのです。
このように高齢化が進んでいる現代において、医療や介護・福祉の現場などでは多くの課題や問題を抱えているのですが、高齢者が安心して住み慣れた地域で暮らせるように、高齢者を対象とする医療や介護サービスについては、今後益々必要とされることでしょう。
そのひとつとして、需要が高まっているものが高齢者や介護が必要な方などを対象とする美容・福祉美容というものです。
福祉美容については、美容師業界を主に指しますが、その他にも化粧療法やネイル・エステなどで、男性はハンドマッサージや耳毛・鼻毛・眉毛などの手入れ、福祉における美容サービスについては幅広いものがあります。
さらに、がん患者向けの医療ウィッグや障害者の自立支援のための整容や行儀作法の指導なども福祉美容に含まれています。